[秋田県の観光]鳥海山の営みでできた象潟の自然
地元や隣県出身の方でなければ、観光地と言ってもイメージが湧いてこないはず
道の駅象潟ねむの丘で車中泊し目覚めた朝
せっかく早起きしたので観光地でも寄って行こうと考え調べたところ、象潟町自体が観光地となっており、その他にも一箇所あるようなので立ち寄ってみることにした
観光① 九十九島
アクセス
実は道の駅象潟ねむの丘のすぐ近くにある
特定の場所、というよりはこの辺一帯にある島々を総称して九十九島(くじゅうくしま)というらしい
ちゃんとそれぞれに島名もついているようだ
九十九島について
国指定の天然記念物
読み方は九十九島(くじゅうくしま)
九十九と言いつつ、103ぐらいあるとのこと
小さな島のようなものが多数存在する特異な風景
これは鳥海山が山体崩壊し、なだれが日本海にまで達してできた島々なのだそう
さらに海に達した島々が、巨大地震によって2m以上隆起して陸地化して今に至るらしい
詳細はにかほ市観光案内のホームページを参照
観光② 元滝伏流水
アクセス
象潟町内にあるもう一つの観光地
とは言っても移動手段は車が必須
元滝伏流水の専用駐車場があり、駐車場内には公衆トイレと自動販売機がある
駐車場から元滝伏流水までは森の中の遊歩道を10分程度歩かなければならない
トイレや飲み水の調達は事前に済ませておいた方が良いと思う
地図内に元滝伏流水のすぐ近くにも駐車場があるように見える
しかしこれは管理用の駐車場であり、観光の方は専用駐車場に停めた方が良い
私も最初分らずに管理用駐車場を目指したが、徐々に森の中に突っ込んでいくような道に…
不安になって引き返すと、専用駐車場にその旨がしっかり掲示されていた
元滝伏流水へ
元滝川沿いに遊歩道を歩いていく
朝早いせいもあってか、往路は誰一人遭遇せず
むしろすぐにでも遭遇しそうなのは森のくまさん
秋田県は熊目撃情報が多いと聞く…
平坦な道を抜けて、若干アップダウンのある川の近くになってくると元滝伏流水まであと一息
くまの気配を探りつつ、びびりながら歩を進めていくと、目的の元滝伏流水に到着した
これは川がここで流れ落ちているわけではない
鳥海山に染み込んだ雨や雪解け水がこの場所で湧き出ているのだそう
故に「滝」ではなく「伏流水」という名前が付けられているのだろう
この辺一体から一日5万トンもの水が湧き出ているというから驚きだ
自然の力ってすごいな
感想
九十九島については、撮影した写真で全体の雰囲気を伝えるのは難しい
ドローンがあれば空撮してみたいけど、なかなかドローンを持ち歩ける人も少ないだろう
通常の時期は、道の駅象潟ねむの丘の展望塔から見ると良いと思う
また、田んぼに水を張ったばかりの時期であれば、島っぽさがより強調されるらしいので面白そうだ
元滝伏流水は本当に美しい清流で、そのまま手ですくって飲んだしまいたいほどだった
マイナスイオンとよく言うが、深呼吸したくなるようなこういう風景を言うのだろう
駐車場へ戻ると、なぜかスズメバチが私の車にアタックしている状況だった
熊よりも、恐れるべきは他にいたらしい…
いずれの観光地も鳥海山の営みによるもの
これまで鳥海山という名前だけは聞いたことがあった
しかし近くに来て調べるまで、標高が2,236mもある活火山だとは知らなかった
九十九島の成り立ちが現代で起こったら、それはもう大災害になる
分ってはいるけど、美しい風景と自然災害は表裏一体だと改めて感じた
朝散歩のあとは朝ラー